ブランディング思考でつながる表現職

「表現職」って、あまり聞き慣れませんが、、、
ここでは自分のスキルを活かして、創造的なお仕事をする人、というニュアンスです。

たとえばデザイナーやライター、カメラマンのような「クリエイター」と言われる職種。画家や歌手など「アーティスト」と言われる職種。伝統工芸を生み出し守る人、いろんな職種があります。

なにかを表現しようとすると、そこには「伝える内容」と「伝える相手」という存在が発生しますよね。だから実は、ブランディング思考で戦略を立てやすい。そして独自性も出しやすいんですよね。ということを、私の体験談からお話します。

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朗読会に出演します

実は私、ナレーターとしても活動しています。ご縁があって、ある朗読会に出演することになりました。

ご一緒するのは、かつて東京で舞台演劇をなさっていた方。ひとことで言えば、表現のプロ。読み合わせの段階から「一緒に世界を作ってる」という実感があって、……もう、めちゃくちゃ楽しい!

私の役どころは少女。
そして彼女が演じるのは、おじさん役。
この組み合わせ、想像しただけでもワクワクします。

実は初めての読み合わせの日、ナレーション役の方が来られなくて。でも「一度全体を回してみよう」ということになって、急きょ私が代打でナレーション台本を読むことになったんです。

そこで衝撃が走りました。

おじさん役の彼女が、ものすごい完成度で演じてくれたんです。

感情の揺れとか、吐息のコントロールとか、間の取り方とか。ナレーションとして読んでいた私も、すっかりその世界に引き込まれてしまって。気づいたらゾクゾクしてたんです。ただ台本を読んでいるんじゃなくて、お互いの息を感じながら物語を共に進めていくような——そこに流れた時間と空気が、ひとつの作品として成立していたような、そんな一体感。

聞いていたメンバーからも「もうこれでいいんじゃない!?配信しちゃいたいくらい」なんて言われるくらい、最高でした。ほんと、あの時間だけでごはん三杯いけるくらい幸せだった……。

でもね、本番でナレーションを担当するのは別の方。「立候補しておけばよかった」なんて、ちょっと悔しい気持ちもあるのが本音。あの時の“空気ごと持っていける感覚”を本番で味わいたかった!

似ていてもやることが違うのが表現職

さて、声を使うお仕事はいろいろありますが、それぞれ役割が違うから目指す理想像も違いますよね。

アナウンサーの仕事は情報を正しく伝えること。だから、「正しい発音で、美しい声で、明瞭な発声で」伝える訓練をします。(スクール時代の教本、今でも使ってるからボロボロです)

そしてナレーターは声だけで世界観を編み上げる仕事。情報を“届ける”だけじゃなくて、“心に染み込ませる”仕事なんです。だからこその「演出」が必要。つまり、“正しさ”も大事だけど“感じてもらう力”が求められる。

で、私はナレーターといえども、けっこうアナウンサーよりの喋り方をする。特に地方住みなので、方言が気になるし・・・発音アクセント辞典が手放せない。だから、いろんな読み方をする人と交流することは、私の読み方も深みがだせるんじゃないかってワクワクしているんです。

そうして始まった、今回の朗読会の練習。台本は絵本の文章そのまんまなんです。

登場人物の性格や背景なんて、どこにも書かれてない。性格も年齢も、感情の起伏も、すべて読み手の解釈に委ねられています。言葉のテンポ、音の切り方、息の長さひとつが、物語の臨場感を左右する。

だから私たちは、絵本を読み込み、行間から登場人物たちの心を感じ取り、言葉にならない気配まで再現します。そうやって、聴き手の心を揺らすための“仕掛け”を全部組み立てていくんです。

でね、ふと思ったの。

声の仕事は「原稿を読むだけでしょ」「俺にも読める」などなど、心無いことを言われるんです。AIに仕事を取られそうになることもある。でも実際には「行間を読みまくる」お仕事で、その中身はブランディングの考え方とまったく同じだと。

ブランディング思考で全てがつながる

作品の意味をどう解釈し、どんな人に届けるかを考える。
「私だったらどう伝えるか?」という独自の演出。
「このメンバーだからこそ作れる世界観」を探っていく。

これって、商品やサービスを世の中に届けるときと、すごく似てる。

作品を読み解く=お客さまを理解する
世界観を組み立てる=ブランドの軸を言語化する
届け方を考える=お客さまの感情を設計する

違うようで、すごく似ている。ブランドもまた、目に見えない空気や感情を丁寧に紡ぎ、届けたい人の心に触れてはじめて、その輪郭が立ち上がります。

その中で、「自分」という存在に独自性を持たせていことは、AIにはできないこと。だから、これから先デザイナーやナレーションなんてAIに奪われがちな職種だと言われるかもしれないけれど、根っこをしっかりブランディングで整えたら人にしかできないことがたくさんある。そのサポートにAIを活用したらいいだけなんだよね。

ということを、朗読会の練習をしながら感じてました。私の仕事は、一見バラバラに見える。でもね、ナレーターとしての声も、ブランディングデザイナーとしての視点もECコンサルしてても、思考がつながっているんです。だからこそ、どんな仕事も愛おしく、大切にしたいと改めて感じています。

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この記事を書いた人

ブランディングデザイナー・Web集客コンサル
香川県生まれ。国立大学を卒業後大手調味料メーカーで11年間勤務し独立。現在2児の母。
ブランディング・コンテンツマーケ・デジタルマーケ・オンラインショップ構築・ロゴなどデザイン制作・ナレーションなどでスモールビジネス〜中小企業のサポートをしています。
きのこの山派です。

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