ブランディングが女性起業家の味方になる3つの理由
こんな疑問はありませんか?
- ひとり起業なのになぜブランディングが必要なの?
- 今売れているなら、あえてブランディングしなくてもいいのでは?
- キャラが強い人とそうじゃない人の違いはなんなの?
ブランディングを味方にすると「売れる自分」になれる
ブランディングは企業がするもの
ブランディングは売れている人がするもの
と思っていないでしょうか?
私はデザインの制作をご依頼いただいた際に必ず商品や起業の背景などのお話を伺うようにしているのですが、「ブランディングしたことがない」という女性起業家さんは結構いらっしゃるんです。でも、なんとなくブランディングが必要かな、という意識があるのでデザインをご依頼くださっているのですが・・・
よくお話しを聞いていると、商品力や行動量が高くて、
- たまたま、商品・サービスを作る技術が高かったから売れてきた
- たまたま、お客さんにたくさん買ってもらえた
- たまたま、集客がうまかった
という「たまたま」が重なっている状態なんです。つまり、ブランディングするときっともっとお客さまに想いが伝わりやすくなるんだろうな!という状態。
純粋にすごいな〜、と感じる反面、いつか「たまたま」では通用しなくなる時が来るので、制作の機会に見直してみませんか、とお声がけしています。
ところで、どんなときに「たまたま」が通用しなくなるのかというと
- 他社の勢いが強くなってきた時
- 今ある技術と材料で新しい商品を作りたい時
- これまでの商品開発や販促では反応が取れなくなってきた時
- お客さまの離脱が顕著になった時
などなど、これまでと同じことをやっているのに反応がとれなくなることがあるんです。
ブランディングはカッコいいパッケージを作ったり綺麗な投稿をすることではありません。
ターゲットを決めて、お客さまが望んでいるものを、競合よりも好条件で世に送り出していく、そんな過程のことです。
ブランディングせずに「自分が作れるものを好きなように作る」と、お客さまが誰かがわからないので届けようがありませんよね。そして、競合が誰かわからないので、他社の勢いが強くなってきたときに防ぎようがないんです。
その結果、これまで常連さんだったお客さまがいつのまにか他社に流れていってしまいます。
「あー、ブランディングしとけばよかった」と思うかもしれません。
ブランディングを味方にすると、商品の設計も導線の組み立ても考えやすくなります。
ブランディングしないことが「無意識ブランディング」になっている問題
発信を頑張っている人ほど、「ブランディングしないこと」が「ブランディングしたこと」になるという不思議な現象が起こりがちです。
例えばInstagramで毎日リールを頑張っているAさんとBさん二人の事例を比べてみます。
Aさんは、いつも黒い服を着ています。白い壁の前で観葉植物がちょっとだけ映り込んでいます。
清潔感があり、いつ見ても安心感を感じます。タイムラインをスクロールしていても、リールが再生される前にAさんだと気づくことができ、フォロワーは手を止めて最後まで試聴してしまいます。
Bさんは、いつも違う普段着です。散歩風景に文字を重ねる投稿が多め。どこにでもある公園や緑地の風景に、毎回違う服装なので、よく見ないとBさんだと気づきません。当然、タイムラインをスクロールしていると見落としてしまうこともあります。
Aさんは服装や背景など見た目以外にも徹底的にブランディングされているので、キャラクターが成立している状態です。
Bさんは「行動量」重視の方かな、とお見受けするくらい、PDCAを回していらっしゃいますが、世界観を整えることなく、自由なスタイルで自由に喋る方。いわゆるブランディングはしていない。でも、それが、「いつも普段ぽい方」というブランディングになってしまっているんです。
これ、実際に私がフォローしている女性起業家さんの事例なんです。というか、Aさんみたいな方もBさんみたいな方もたくさんいますね。(それがいいかどうかの判断は置いておきます。)
フォロワーさんは、何度も目にするイメージの中から共通点をひろって勝手にその人への印象を組み立ててしまいます。だから、「いつも普段着」で「どこでもない場所で喋る」人は「戦略的」に差別化することは難しいんです。それはつまり、「自分としてはこういう印象を与えたいんだ」と印象をコントロールすることが難しいということ。
勝手に自分の印象を組み立てられるということは、フォロワーさんによって強く印象に残った部分だけを受け取って組み合わせている状態なので、自分というブランドに一貫性が作れないんです。
Bさんについて、あるフォロワーさんは「この間公園で喋ってた人」。また違うフォロワーさんからは「モコモコのコート着て歩いてた人」という、とりあえず目に入った情報で説明をつけるしかなくなります。きっとBさんは、服装じゃなくて発言内容で差別化したいはずなのに、本来狙うべき部分では強い印象を与えられなくなってしまいます。どんなにいいことをたくさん投稿していても、それが全部Bさんという同一人物の発信だと気づいてもらうまでに時間もかかってしまいますよね。
ブランディングで自分の世界観に取り込めば、自分というキャラクターのファンにもなってもらえるのに、まさに逆行してしまっています。「無意識にブランディング」するのは勿体無いですね。
ブランディングでファンが育つ
ところで、どんな商品も理論上必ず弱っていきます。
似たような商品が増えすぎたり
競合が強くなったり
社会環境が変わったり
お客さまに飽きられたり
いろんな要因があります。
そんなときに自分のブランディングをしていなかったらどうなるでしょうか?
ブランディングしていない=ファンが育っていない状態なので
一つの商品に飽きたら、あるいは必要を感じなくなったら、当然、お客さまは競合やライバルに流れていってしまうんです
慌てて元の商品で新規集客しても、前述のような理由で人気が下火になっているところを再燃させるのは難しいし、広告費などコストも高くなります。
このときにもしブランディングができていると、自分自身もどこを目指していけばいいのか舵取りができる状態になっているのですぐ対策が考えられます。
例えばお客さまが「ひとつの商品」ではなくブランドそのものファンになってもらえていたら
他の商品も愛用してもらいやすいし、選ばれることがわかっているから競合より強い新商品を育てやすい環境になります。
弱った1つの商品だけでは新規集客は難しいですが、「ファンが多いブランド」になれていたら既存のお客さまに喜んでいただきつつ、新しいお客さまを呼び込み安くなります。
だから、長期的にお客さまが増えていくことになるんですね。
まとめ
ブランディングは見た目だけでなく、事業の舵取りの面でも女性起業家の味方になります。
ブランディングせずにいつのまにかお客さまが去っていく未来より、ブランディングしてお客さまが増える未来がうれしいですね。