ハンドメイド作家にこそ世界観で揺るぎないファン作りが必要
ネット販売での物販は特に
- ショップページでみる実物より安っぽく感じる
- 想像していたものとイメージがちがう
といった問題に直面しがちですよね。
あなたも、上記の理由で返品やクレームなどの対応を迫られたことはないでしょうか?
特にハンドメイド品は、作品を作るのも商品ページを作るのも、その他雑務も全て一人で行うため、
・作品は綺麗に作れても写真を撮るのが苦手
・ライティングが苦手なので等身大の作品情報を伝えるのが苦手
など苦手感から、正確な情報が伝わらずにトラブルになるケースもあるでしょう。
注意しなければ返金やクレームになってしまい、お客さまも自分も疲弊してしまいます。
作品だけにとらわれることなく、作品を使ったらどんな雰囲気になるのかというイメージをぎゅっと凝縮した世界観を常に意識して発信していくと、トラブルを回避できる場合があるんです。
では、どうやって世界観を活用していけばいいのでしょうか?
minneでオリジナルステーショナリーを販売しているグラフィックデザイナーとして、「世界観を意識してよかった!」という経験をかいつまんでご紹介します!
世界観で未然に解決できるハンドメイドトラブル
ハンドメイド品に対する価値観は人それぞれ。安くて当然と感じる方もいれば、手が掛かっているからこそ高くて当然と受け取る人もいます。
前者の場合は、
「安そうなパーツを組み合わせただけでなぜこんなに高いのか?」という価値観や
「この価格を出せば、お店でもっと素敵な商品を買えたかもしれない」という後悔が根底にあるのかもしれません。
そこで、作家としてどのような想いをこめて制作しているのかを日頃から発信することで、作品の背景を理解した上で本当に欲しいと思ってもらえる方に購入いただける確率があがりますね。
このときにブランド力を強くするのが、「世界観」です。
世界観は「見た目」だけではありません。
ハンドメイド作品ではとくに、
作品を使ったらどうなるのか?
という「未来」を意識して購入されるものです。
どんな未来に行けるのか、作品購入にまつわる全てのシーンでその世界を表現していくことが、実はミスマッチの予防にもなり、また揺るぎないファンを増やしておくことにもつながります。
レビューを活用する
なぜファンがたくさんいることが助けになるのでしょうか?
ハンドメイド作家の場合はレビューやコメントが次のお客さまの呼水になることが多々あります。
そのため、もしもネガティブなレビューをつけられてしまうと、売上が下がってしまうリスクがありますよね。
でも、「揺るぎないファン」がたくさんいると、そのレビューをファーストビューから隠してしまうかのように、どんどんいいレビューを投稿してくれるんです。
作家の想いや手間、作業の緻密さ、クオリティ、使い心地、やりとりの気持ちよさなど、さまざまなポイントで褒めコメントをいただけると、新しいお客さまにとっても最高の検討材料になります。
レビューをもらえる環境づくり
- どうやってレビューが投稿できるのか解説したお願いシートを添える
- 購入後のフォローメールにレビューリンクをつける
- ショップカードにレビューページのQRコードをつける
- レビューにお礼コメントをつける
- レビューが集まりやすいプラットフォームを利用する
このようにレビューが集まる仕組み化ができていると、ブランド力もどんどん強くなっていきます。
レビューを活用するにも世界観を意識する
レビューがたくさん届くのはとてもありがたいことです。
せっかくなので、検討中のお客様にも紹介したくなりますよね。
そこで注意したいことがあります。
それは、お客さまにご紹介するのはある条件に合致した人のみに限定することなんです。
世界観の設定のためには、
どんなお客さまへ
どんな悩みを解決するために
どんな作品をお届けして
どんな世界につれていくのか
というコンセプトから練って作るものなのですが
このコンセプトに合致する人のコメントだけをご紹介すると
同じ悩みや願望を持つ人に共感してもらえ、新たに購入してもらえるといういい循環を作ることができるんです。
揺るぎないファンを育てるために世界観でできること
ハンドメイド作品の世界観は、作品だけにとどまりません。認知や宣伝のための発信にも、購入ページの記載内容にも、商品写真にも、そして購入後のやりとりや発送にも、全てのシーンで世界観が表現できていると、お客さまはどんどんファンになってくれます。
その一部をご紹介しますと・・・
視覚的な世界観
- 作品を使うことで感じる世界観をぎゅっと凝縮した商品写真
- SNSなどで投稿する画像・動画の背景や小物まで気を配る
- ロゴプレートをつけたりパッケージや同梱物にもロゴを添える
- 実物と遜色のない写真を必ず添える
世界観を教育的コンテンツとして発信
- どんなお客さまのために作っているのか
- どんなシーンで使ってほしいのか
- そのために仕入れで気を配っていること
- デザインなど制作で力をいれていること
- 梱包の丁寧さ
- レビューの紹介
世界観でファン化を狙った発送の工夫
- おまけをつける
- ショップカードをつける
- メッセージカードを添える
- 次回使用できるクーポンをつける
- オリジナルの包装にこだわる
このような工夫で、作品の世界観に取り込んでいくことができます。
まとめ
このような世界観が表現できていくと、ただの作品からブランドとしてステージアップできます。
あなたの作品をブランド化するために、世界観を考えてみてはいかがでしょうか。
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