今すぐやめて!「自分自身」をペルソナにするリスク
ペルソナはマーケティング手法です。
自分自身をペルソナにすると、いろいろ不都合なことが・・・
どうやったら使いこなせるのでしょうか?
ペルソナとはツール(手法)である
ペルソナとは、あなたのビジネスのターゲットを想像しやすいように
具体的な人物像を設定して作るツールです。
もしも自分自身をペルソナにすると、どんな不都合なことが起こるのでしょうか?
ペルソナの3つのメリット
ペルソナ設定のいいところは
- 顧客イメージを正確に持てる
- お客さまのニーズや悩み、行動を想像しやすくなる
- お客さま視点でマーケティング戦略を考えられる
というところにあります。
もしも自分をペルソナにすると・・・
お客さまではなく、自分の視点でサービス開発してしまいますね。
それで果たして売れるサービスになるでしょうか?
「自分と全く同じお客さまがいる」という思い込みはビジネスの根拠にならないんです。
だって、もしかしたら「欲しいと思うのは自分だけ」かもしれませんよ。
ペルソナの正確な設定手順
ペルソナは、一般的にこんなふうに定めます
- ビジネスの方向性を決める
- ターゲット(ビジネスで取り組む市場全体)を決める
- ターゲットの中の架空の1人について、細かな属性を決める
さらっと書いていますが、この過程のなかで「テストマーケティング」を行います。
本当にターゲットがいるのか、刺さるのか、目標の収益が見込めるのか、といった視点で
ニーズ調査を行なったりサンプルを使って市場の反応を見たり
あるいは、競合の商品を使っている人に話を聞いたり。
さまざまな手法で「リアルなお客さま」の反応をリサーチします。
もしも方向性やターゲットなど設定することなく、自分の思い込みだけで商品を作ってしまうのであれば
・本当に自分と全く同じお客さまがいるのか
・売れるだけの市場規模があるのか
全く根拠がありませんから、最悪商品が売れないかもしれません。
ペルソナを作るなら守りたい最低限の3ポイント
ペルソナを設定するときに、絶対守りたいお作法が3つあります。
- 必ず商品やサービスに対して興味を持つ人であること
- 「こんな人ならいいな」という妄想で作らないこと
- お客様へのアンケートやインタビューなどから生の声を集めること
手法やお作法を意識して作ると、逆に自分をペルソナにしようとしても
「できない」ことがわかるかと思います。
まとめ
- 「自分が欲しいサービスだから」はビジネスの根拠にならない
- 自分をペルソナにする=十分な市場規模があるか疑問
- ターゲットの生の声が反映されないとお客さまに買ってもらえない
自分自身をペルソナにすることは危険がいっぱいです。
ビジネスの方向性にあったターゲットの「生の声」を集めて作ることで
ペルソナの効果が高まりますよ!